From 2015, 2015年より、

マイナーなユーカリ達』は日本語のみでというか、英語にできないだけですが、ユーカリに関する栽培記録を掲載しています。

The English version is "Slow Life - Tidings of four seasons".
I am weak in English. For that reason I aim at something like picture book, that is represented by words of a little.

英語版としていますが、タイトル通り『四季の便り』として、日本語と英語の併記で四季折々のユーカリの姿を掲載しています。

Aromaphloia アロマフロイア』では、バラやアロマオイルなどユーカリ以外のものを掲載しています。

3/24/2013

岡山土

花崗岩が風化した砂と言うことでは、真砂土(山砂)があげられますが、放射線量が強いという事になると、山陽帯の花崗岩になりますので岡山土をターゲットにしました。

何故放射線にこだわったかと言うと、

冬でも暖かい土、土が暖かいと冬でも成長が見込めるという発想で、遠赤外線効果が得られる土が無いものかと調べていると、遠赤外線も放射線だと言うことを知りました。

自然放射線の中で少し強い目の放射線量を発するもので、高価なものではなく安価に、簡単に入手できるものとして、花崗岩に絞り込みました。

そういえば、人が温泉につかって疲れを癒すという行為も、少し強い自然放射線を浴びているわけですよね。

この少し強い放射線は、人には良くっても植物にはどうなの?

どうも遺伝子組み換えの植物には良くは無いようですが、そうでない通常の植物には成長促進効果がある様な記事を沢山見かけます。

という理由です。



岡山土は岡山県牛窓付近に産出する赤黄褐色の花崗岩が風化してできた単用土です。


















少しべチャッとした感じの山砂です。

粘土質の感触が強い土です。


粘土は、花崗岩が風化し、長い年月をかけて粘土になったものですから、

花崗岩が風化した粉は、粘土の予備軍ですよね。


赤玉も崩れてくると、こんな感じになるのでしょうね。








私の場合、赤玉も1mmのふるいにかけてから使用するので、

岡山土を1mmのふるいにかけてみました。


気のせいか?
赤玉風です。












さらに、2mmのふるいにかけてみました。


水はけは良くなりそうですね。



でも花崗岩って、もっと角ばっているイメージがありましたので、

水洗いしてみました。









赤茶けた泥が出るわ出るわで、角ばったものが残りました。


色合い的にはこの色なんですが、
















こちらの写真のほうがピントが合っているかな?


1~2mmサイズのものを含んだものです。


洗い立てだと大きな粒しか無い様な写りになってしまいましたので、

まぜまぜしてあります。


結構保水しています。





今回は排水性重視ですので、水洗いして、1mmないし2mmのふるいにかけたものを使用する方向ですすめます。

3/20/2013

なぜくん炭を混ぜることにしたの?

石・砂系の配合に何故有機素材のくん炭を混ぜたのか?

くん炭とは、もみ殻を300℃~500℃の低温で蒸し焼きにして炭にしたものです。

わたしが子どもの頃には、稲刈りが終わったら、もみ殻で山を作り、煙突をたてて蒸し焼きにしていたのを思い出します。
すごく煙たくて、いがらっぽいものでした。

くん炭には珪酸が50%程含まれます。
パーライトを除外しましたので、それの代替えとしてでもあります。

単にその理由だけでは無く、

庭の排水が悪くなった所に砂を入れて排水を良くしようとしたことがありますが、時間が経つにつれて砂が締まり雨が浮いているのを見かけます。
わたし的には、砂だけで排水能力を向上させるのは少々疑問が残ります。
プラスアルファーの素材が必要ですね。



森林総合研究所 九州支所




雨水は土壌そのものを上層部から下層部へ浸透していくのではなく、

根っこなどを伝って深い部分へ浸透していきます。

水が伝わりやすものが必要ですね。






植木鉢の用土ですので、そんなに気にする必要は無いでしょうが、根っこが張られるまでの代替えとしての役目をくん炭に持たせています。

それ以外の理由としては、砂・石の硬質のものばかりですので、根っこが出やすい軟質な部分が必要かな? ということで、くん炭を混ぜています。

栽培用土の配分

栽培用土の配分ですが、とりあえずイメージを図にしてみました。














こんな感じかなです。

描き上げた図を、素材別に再分類し、比率を計測、











軽石の配分を16にすると、軽石以外が16になるので、分かりやすいかも?



左の写真は、赤玉土5、腐葉土5の配分ですので、

こんな感じになるはずです。

赤玉をボツにしましたが気になります!?


赤玉をボツにしましたが、果たしてそれ以外の用土で保水能力的にOKなんでしょうかね?

4号鉢での保水能力は、
 赤玉  200cm3
 軽石  150cm3
 富士砂 130cm3
 山砂   70cm3

これに対して、1日の蒸発散量ですが、
 風・日当たり・温度・湿度等、及び植物の種類により変化します。
 参考までに、カポックと幸福の木では、4倍ほどカポックのほうが蒸散が多い様です。
 4号鉢からの自然蒸発量を10cm3/日とすると、2倍位が蒸散量になりますので、
 1日当たりの蒸発散を3cm3/を基準に計算すると、

4号鉢で水分がほぼ無くなるまでの日数は
 赤玉  6日
 軽石  5日
 富士砂 4日
 山砂  2日  と、なります。

軽石で十分ですよね。

余談ですが、液肥を与える場合、用土を乾燥させる方が、用土への吸着が良くなりますよね。

3/18/2013

本当に赤玉土がいるの?


赤玉土は、関東ローム層のことで、赤土と呼ばれていたようです。園芸には不向きな用土として扱われていたようです。
赤土を粒状に加工した赤玉土は、安価で排水性に優れ、1965年頃のさつきブームに乗って全国に広まり、メジャーな園芸用土として現在に至ります。

潰して水を加えると元の粘土ですよね。
購入してしばらくは団粒構造を維持していますが、冬の凍結では一気に破壊が進みますので、早い時期に粉々になってしまいます。
団粒構造の隙間をふさいで、水はけが悪くなりますよね。

団粒構造を長期にわたり維持したいなら、園芸の王道である赤玉土を否定してみる?
赤玉土否定なら、鹿沼土も否定ということで!

数年経った植木鉢を見ると、珪酸質のパーライトも跡形ありませんね。
花崗岩には珪酸質が70%超含まれているし、
地表の元素の中で最も多い酸素に次いでケイ素ということで、珪酸質も酸素並にあつかうことにして、パーライトも否定。

 軽石
 岡山土
 御影石砕石小粒
 富士砂
 ゼオライト(クリノプチロライト)
 牡蠣殻石灰
 くん炭

 赤玉
 鹿沼土
  パーライト
 バーク堆肥

現在進行形で~す。

3/16/2013

オーストラリアの土壌

日本の土壌には、褐色森林土、沖積土、黒ボク土等々の種類がある様に、
オーストラリアには、Podosol、Chromosol、Ferrosol等々があります。



この分布図は、Australian Governmentの分布図です。











オーストラリアの土壌に関する情報は、
Australian Government
Australian Soil Club        を、ご覧下さい。

分布図をざくっと見て頂くと、Tenosol、Rudosol、Vertosol、Kandosol、南部ではCalcarosol、これらがオーストラリアの大多数を占めています。

自分が住んでいるまわりを見渡すと、山あり、竹藪あり、田畑あり、川ありと、
森林の土壌であったり、粘土質であったり、砂質であったりと、様々な土壌が混在していると思われます。
枚方の土壌と言うことで均一ではありません。

オーストラリアもそうかなと考えると、ザくっと土壌をとらえる事がベストかなということで、
土壌の詳細は前述のAustralian GovernmentやAustralian Soil Clubのホームページをご覧頂く事にして、
わたしにとってのキーワードを紹介させて頂きます。

Tenosol:砂質で低保水力、20%程の空気を含んでいます。
Rudosol:カルシウム
Vertosol:粘土質
Kandosol:珪酸質
Calcarosol:炭酸カルシウム、珪酸質
それ以外の土壌のキーワードとしては、鉄分・珪酸質と言ったところです。

わたしが現在使っている用土等を当てはめると、
炭酸カルシウムは牡蠣殻石灰に90%以上含まれています。
珪酸質としてはパーライトにSiO2(珪酸)が70%含まれます。
粘土質としては赤玉が粘土です。

不足しているのは、砂質、低保水力、空気層です。

では砂質から、
分布としては少ないのですが、Podosolに含まれる石英が頭から離れなくなってしまいました。
砂は岩石が風化することにより砂になりますが、石英は風化に強く、砂には多くの石英が含まれます。
風化する原石は何か?

わたしがすぐに浮かんだのは花崗岩です。
ウィキペディア で調べると、花崗岩はSiO2(珪酸)を76%も含有している様です。
珪酸質であるというのは偶然の一致でしょうかね?

花崗岩系の園芸用土としては、岡山土というものがあります。
通販で取り寄せすると高いものになるので、どうしようかなと思案していると、偶然立ち寄ったホームセンターに岡山土が置いてありました。
間髪いれずに2袋購入。

ネットで調べてみると、岡山土の放射線量は0.2〜0.35μSv/hだそうです。
文部科学省 が発表している空間線量では、大阪市此花区が0.047μSv/h、寝屋川市が0.073μSv/hでした。
測ってガイガー では、地面高の放射線量が寝屋川で0.2μSv/h、奈良で0.35μSv/hでした。
ちなみに国際線高度11000mでは、1.61μSv/hだそうです。
岡山土は園芸用土として使用されていますし、岡山土の放射線量は特に気にすることはないでしょうね。

放射線と園芸の関係として考えられることは、
放射線には殺菌効果があることから、用土の殺菌。
低放射線による植物への成長促進、遠赤外線効果。

色々と理由をこねくりまわしたものの、
オーストラリアの大地に露出する花崗岩、花崗岩が風化した砂、これを見るとやはり花崗岩を混ぜるしかありませんね。
と言うことで、岡山土2袋と御影石砕石小粒1袋購入済です。

次に空気層と低保水力ですが、水はけ、土の価格等を考慮して、軽石ベースの用土を検討しています。
ただ軽石は鹿沼土より保水力が強く、赤玉よりやや弱い程度の保水力がありますので、
ドレイン素材としては排水能力の強い富士砂を候補として選定しました。

配分はこれからですが、候補素材は以下の通りです。

用土一覧
 軽石
 岡山土
 御影石砕石小粒
 富士砂
 パーライト
 赤玉
 鹿沼土
 ゼオライト(クリノプチロライト)
 牡蠣殻石灰
 バーク堆肥
 くん炭

ユーカリの越冬

戸外に放置状態で越冬したユーカリです。

振り返ると3ヶ月程水やりしていません。



学名:Eucalyptus staigeriana(ユーカリ・シュタイゲリアナ)
英名:Lemon scented ironbark


クイーンズランド北部に自生する品種で、

すべての葉が赤紫になっています。











学名:Corymbia citriodora(コリンビア・シトリオドラ)
英名:Lemon-scented gum


シュタイゲリアナと同じクイーンズランドに自生するシトリオドラもかなり葉傷みしています。












上記の様な変化の激しいものに対して、



学名:Eucalyptus macrocarpa ssp. macrocarpa(ユーカリ・マクロカルパ・マクロカルパ)
英名:Rose of the West


西オーストラリアに自生する品種ですが、緑の葉をキープしています。












これも西オーストラリアに自生するコリンビア・シトリオドラ似の

学名:※△○?…☆Жξ

と言ってしまえば分からない程ですが、


学名:Corymbia citriodora(コリンビア・シトリオドラ)
英名:Lemon-scented gum

です。

上記のシトリオドラとは1メートル程しか離れていない場所に置いてあります。




ユーカリの個体差はまるで別品種の様な時がありますね。